もう50年以上前、駒沢オリンピック公園(東京都世田谷区)がまだ広い原っぱだったころ、すみっこに小さな保育園がありました。子どもは30人くらいで、園長以外の先生は私だけ。園長からは「子どもが喜んで登園し、一人も休まない楽しい保育をしてほしい」と言われました。
どうしたら喜ぶか、子どもを一生懸命、観察しました。創造性豊かな子は、何もない原っぱでもいつまでも遊べる。でも、想像力が貧しい子は遊べません。子どもを上手に遊ばせるには、想像力をはぐくむことだと気づきました。お話や絵本など、原っぱにないもので育てようと。保育園に来なかった子も、絵本を読んでほしくて園に来るようになりました。
大人気だったのが、「ちびくろ・さんぼ」。主人公の男の子は最後に、お母さんにホットケーキを焼いてもらい、たくさん食べます。園長がホットケーキを焼いたとき、子どもたちはほんの少しなのにうれしそうに食べていました。
ホットケーキに対抗して、カステラを仲間にごちそうするお話を考え、みんなに話しました。卵を大きく見せるため、主人公は小さな野ネズミ。「ぐり」「ぐら」の名前は、フランスの絵本で、いたずらネズミが「グリッグルグラ、グリックルグ」と歌うシーンからとりました。子どもたちは大喜びで、園にフライパンを持ってきて「ぐりとぐら」ごっこをしていました。
—おはなしめぐり:「ぐりとぐら」 中川李枝子さん - 毎日jp(毎日新聞) (via semi) (via tiga)
あのカステラはうまそうすぎる。
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